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ガラス作家・田中雅樹さんとアトリエ「さんかくと水」

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二間塚にガラス作家さんのアトリエがあるという話を複数の知人から聞きまして、見学をさせていただくことができました。

「さんかくと水」と名付けられたそのアトリエは、その名の通り、すぐ脇の用水路に水が流れる三角形の土地にありました。アトリエの主はガラス作家の田中雅樹さん。ガラスの加工に必要な大きな機械を置ける工房を建てられる地を探していたところ、富津市に巡りあったといいます。富津に移住するにあたり、「富津っ子」を見てくださっていたそうで、感謝感激の管理人だったのでした。

早速アトリエを見せていただくことに。

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ガラスと聞くとテレビなどでも度々見かける「吹きガラス」の作業風景を思い出しますが、田中さんの制作方法は全く違うそうです。例えばこの板ガラスに取っ手のようなものがくっついたこのガラスを、

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この写真右側のような、真ん中が凹んだ型に設置して電気炉で熱すると、真ん中の取っ手の部分の重さでその部分を中心に溶けて下に下がってきます。

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すると写真中央のように、先ほどの取っ手のような部分が台座となったコップ型に変形するのです!

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上の、あまった部分を切り取り磨きをかければ、この通り美しくも洗練された形のグラスとなりました。

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この台座の部分も小さく切った板ガラスを数枚重ねて熱をかけ、くっつけたものですが、重ねる面にくぼみをつけたりしてガラスに閉じ込められた気泡のようなデザインもできるんです!

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また、あえてギザギザのガラスの破片を板ガラスに並べて熱をかけ、

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微妙な角度のついた型に乗せて電気炉にのせると、ギザギザの破片が絶妙な溶け方をして丸くなり、独特のデザインのお皿に変身したりします。

ガラス加工に使う機械

作業の裏側を垣間見れる、工場・工房見学ってなんでこんなにワクワクするんでしょうね。一つは見たこともない機械を見ることができるからかもしれません。アトリエにある機械を色々みせていただきました。

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ルーターと呼ばれる小型の切削機械で細かい模様を掘ります(スミマセン、ルーター自体が映っていませんでした^^; 後半の動画にあります)

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何段階もある研磨の行程で使う、サンダー。

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試しに、磨いてもらいましたが、この写真左面が削った方です。右側はまだ4枚の板ガラスが重なっていたことがわかります。

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もう少し目の細かい研磨機です。

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同じ面の右側だけ磨いてもらいましたが、透明感が一目瞭然!(ピンぼけスミマセン…)

さらに何段階かの磨きの行程を経てピカピカのガラス製品となるんですね。

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さて、今度はピカピカとは反対に曇ったガラスを表現するための機械「サンドブラスター」です。

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細かい砂を吹き付けて表面を削り、半透明のような色合いに加工できます。

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「やってみましょうか?」ということでサンドブラスター前後の様子を撮らせていただきました。写真用紙で言う「光沢」と「マット」のように質感が全く変わりますので表現の幅が一気に広がりますね。

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砂を吹き付けるということでゴム手袋をして機械のドアから手を入れるのでちょっと怖いのですがやらせてもらいました。砂はガラスにくっついているわけではなく、ぶつかってガラスを削り取るので長く当てると角が丸くなったり穴を明けたりもできます(先っぽが丸くなっているの分かります?)吹き付け方に強弱をつけてグラデーションをつけることもできるんですね。

さて、動画の方が製作工程がわかりやすいと思いますので簡単にまとめてみました。こちらの動画もどうぞ!

 

ゆくゆくは地元の方が気軽に寄れる憩いの場にしたい

アトリエの一角には作品が展示されているスペースがありました。

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この細長い小皿は微妙な曲がり具合に、背面の模様が紙か布のような柔らかい質感を表現していて非常に美しいです。フォークなどをあしらったデザインも面白いです。

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こちらは、裏に雪の結晶のような模様の入った丸皿のシリーズ。

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デコボコに削られた板ガラスを幾重にも重ねて作られたという、ガラスの小物入れ。ランダムな模様は人の手で作られたのか疑問に思うような不思議な間隔になります。ガラス製品は光の当たり方で表情が大きく変わるのも魅力ですね。

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雑誌「家庭画報」に掲載もされたそうです。

この展示スペースはテーブルのようになっていて、いずれは見学に来た方が作品を見たり、雑談したりする憩いの場にしたいとおっしゃっていました。美しい作品を眺めながらお茶でもできたら幸せですね〜。

突然の富津っ子コラボ作品!?

色々とお話をさせていただいていると「試しに何か作ってみます?」という展開に!!!そんなに簡単にできるもの?

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お言葉に甘えて「富津っ子」のロゴマークでやってもらいました。手元にあった富津っ子カードをグラスの裏面に貼り付けて、

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マスキングテープを貼って、模様になる部分をカッターでなぞって切っていきます。

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模様の部分のテープを剥がしたら、サンドブラスターにかけます。
マスキングテープの部分は砂があたらず色は変わらず、テープをはがした模様部分だけが白く変色するという仕組みです。

そんな気軽に作っていただいた感じなんですが、

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めっちゃカッコいい!富津っ子コラボグラスができちゃった!

こんな素晴らしい加工技術を、ヘタクソな富津っ子マークに使っていただいて恐縮なんですが、なんかコレ素敵じゃないですか!もしかして欲しい人います?(販売しようかな 笑)

§

というわけで、すっかり楽しませていただいちゃいました。
このような洗練されたガラス作品が富津で制作されているなんて、本当に嬉しい限りです。地元の方にも是非知っていただきたい。

展示会や取扱店などの情報は公式ホームページやFacebookページなどで発信されていますのでぜひ、チェックしてくださいね。

アトリエ さんかくと水|千葉県富津市にあるガラス工房(工房WEB)
Official site of Masaki Tanaka(作家WEB)
Masaki Tanaka さんかくと水(Facebookページ)

■アトリエ「さんかくと水」
住所: 富津市二間塚1600-2

*ご訪問の際は事前にお問合わせ下さい。
masaki.t@hotmail.co.jp

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  1. […] 以前、ガラス作家・田中雅樹さんとアトリエ「さんかくと水」の記事でご紹介したアトリエさんかくと水で夏休みにピッタリなワークショック教室が開かれるようです! […]

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