むらおこしコンテストinふっつ2020発表会の大盛況が記憶に新しい東大むら塾さんとお話してみたいと思いオファーしたところ、日にちが合ったのでランチを楽しみながらインタビューさせていただきました。
場所は、金谷のPizza Gonzoさん。なんだか久しぶりだ〜。
Contents
東大むら塾インタビュー
はじめは少し緊張の面持ち。記録用のカメラをセットアップする管理人(右上)
参加メンバー
代表の藤枝さん、広報の山崎さんに加え、この日も竹岡で活動していた今田さん、稲田さんも参加していただきました。
東大むら塾とは
— 東大むら塾は始まってどのくらい経つんですか?
藤枝さん> 今年で5年目になります。
— そうすると代替わりもしているんですか?
藤枝さん> 昨年、私が代表になったのですが活動範囲が広がってきていることもあり、各部門をちゃんと引き継いでいくには系統立てた組織にしないといけないと思い、幹部で話し合って役職を決めて分担するようになりました。
また、役職を決めることによって、それぞれに責任感がでて活動にコミットしてくれるのではという狙いもありました。
— サークルとしての活動レベルでちゃんと組織を意識しているのはすごいと思いました!
藤枝さん> 「農業×地域おこしで、むらの未来を変える」というのが東大むら塾のモットーなんですが、自発的に考えたアイディアを地域で実現できるというのが大きなメリットだと思います。1年生でもこれをやりたいという意見があれば地域の方々と相談して実施に向けて進める事ができます。
— いまは何人くらい在籍しているんですか?
藤枝さん> 45人くらいになります。それでも、実際に現地を訪れて活動するコアメンバーは10人くらいに減ってしまうので、一人あたりの負担が大きい部分はありますね。
山崎さん> これから新入生が入ってくるとまた増えると思うので、新入生の勧誘が重要です。昨年は新歓がとてもうまくいって、たくさん入ってくれたんですが、今年は新型コロナウイルスの関係で活動が制限されてしまうので心配しています。
— 普段の活動は富津で行っているんですよね?どのくらいの頻度できているんですか?
藤枝さん> 相川・梨沢地区で畑や田んぼをお借りして、農作業をさせていただいています。草刈りをしたり、肥料をまいたり間引きをしたり、定期的に作業をしています。
また月に一回、相川・梨沢地区で地区の方たちと打ち合わせをしていて、地域の状況などを確認しながら活動内容をすり合わせます。
2月には「むらおこしコンテストinふっつ2020」があったので、その準備のために今年度はこれまでよりもたくさん各所との調整や打ち合わせがありました。週1,2回は来ていたんじゃないかと思います。交通費もかかるので、なるべく打ち合わせの日をまとめるなど工夫をしています。
— 交通費は大変ですよね。みなさん電車とか高速バスで来るんですか?
藤枝さん> 基本的には週末に来れる人に声をかけて、レンタカーに乗り合わせて来ています。5人くらいで割り勘する感じですね。
都合で途中で帰る人もいるので、その場合は電車や高速バスも利用します。
ピザがきた!とりあえず写真撮るよね(笑)
ちなみにこの日の注文は4種を注文してシェアしました〜。
東大むら塾のメンバーってどんな人?
— 今の若い人って車の免許を持っているものですか?特に東京だとあまり免許の必要性を感じないという声も聞きます。
山崎さん> そうですね、東京だと免許を持っている同年代はそれほど多くないと思います。
でも、東大むら塾のメンバーとしては免許を持っていると重宝されます(笑)実際、むら塾に入った時に先輩にも免許取ったほうが良いと勧められました(笑)
— 出身としては東京と地方どちらが多いんですか?
山崎さん> 東大全体としては分かりませんが、むら塾としては地方出身者が多いかもしれません。
藤枝さん> 僕は茨城県の北の方で、北茨城市というところなんですが富津と同じように田舎なので、割と親近感がありますね。
山崎さん> 私は神奈川県川崎市で比較的東京よりなので、どちらかというと都会で育ったと思うのですが、いままでと違う環境として、田舎に魅力を感じています。
今田さん> 僕は新潟県新潟市出身です。富津の方が田舎かなと思います。ただ、新潟市は合併してかなり広いので富津よりも田舎と感じるところもたくさんあります。
稲田さん> 愛知県名古屋市で長久手市との境くらいです。住宅地で民家が多くある場所です。
藤枝さん> 「小牧長久手の戦い」があったところだ(笑)
— 歴史の話題がでるあたりが学生らしいですが、おじさんはついていけません(笑)
バックグラウンドが違うのでむら塾に入るモチベーションもそれぞれ違う?
藤枝さん> 昔から地域おこしみたいなものには興味があって、自分ごととして何か地元にも活かせないかという意識で活動しています。
山崎さん> 私はどちらかというと東大むら塾の和やかな雰囲気が好きで入りました。むら塾は実際にフィールドワークなど行動を起こして、変化が感じられるという活動内容も惹かれた理由です。
— でも団体の雰囲気って入ってみないと分からなくないですか?
山崎さん>新歓で東大むら塾のメンバーが料理を振る舞ってくれて活動内容を説明してくれるご飯ミーティングがあったのですが、手料理がでてくる新歓なんてなかったので先輩たちの温かい雰囲気を感じることができました。
— やっぱり新学期の新歓ってかなり大事なんですね・・・。
藤枝さん> ご飯ミーティングは新歓だけじゃなくて、月一で開催するようにしています。新入生はもちろん幹部以外のメンバーにも情報共有できる大事な場となっています。ご飯を食べながら、活動内容や今後の方針などを話しています。
山崎さん> ご飯ミーティングにはメンバー以外の人にも参加してもらうことがあって、外部のゲストを呼んだり、他のサークルと合同でやったりします。東大狩人の会、料理愛好会、IMO(芋をもっと多くの人に)プロジェクトなど。
— 東大には面白いサークルがいっぱいあるんですねw
しかし、この一年は台風があって、この時期になってコロナの騒ぎもあって大変ですよね。
藤枝さん> 台風といえば、僕たちもちょうど稲刈りの時期に台風が来て大変な思いをしました。稲を手刈りして、稲架掛けして、倉庫に置いてとちゃんと収穫はできたのですが、ちょうど稲刈りのために前日入りした日に台風がきて、拠点にしている建物が耐久性がなさそうだったので、あの暴風の中、メンバー5人で車の中で過ごしました。
実際建物の屋根が飛んでしまったりと大変な目にあいました。
東大むら塾の魅力と課題
— すごく大変そうですが楽しそうですね
藤枝さん> 移動の大変さとか色々苦労もあるんですが、我々自身が実際に地域と関わって変化が起こせているという実感からすごくやりがいを感じていますし、とても価値があると思っています。ただ、まだまだ認知が足りていないなと感じています。
山崎さん> 今回の「むらおこしコンテスト」のように、地域の人に知ってもらえるとたくさんの方に声をかけていただけましたし、スポンサーのような支援の話にもつながると思います。ですので、もっと広報を頑張らないといけないなというのが現在の課題です。
— これまで反応の良かった活動はありますか?
山崎さん> 自分たちの育てた米をブランド米「てとて」として販売し、ふるさと納税の返礼品などにもなりましたがとても好評でした!また、ふるさと感謝祭で富津市のブースにスペースをもらって参加させていただいたのですが、お米のすくいどりなど楽しんでいただけ早くに完売できました。
稲田さん> むらおこしコンテストの時も各校にチラシを配ったんですが、お店に行ったときなどに「ポスターに写ってるでしょ?」と声をかけられるなど反応が大きかったです。
藤枝さん> 実際にむらおこしコンテストの発表会の日もたくさんの人が来てくれて、初めは関係ないそぶりだったのが、地域での交流会から興味を持ってくれて協力的になってくれたり、仲間を誘って発表を聞きにきてくれたりして嬉しかったですね。
イベント事に出展できれば反応が良いことは分かってきたので、ネットなどを使って普段から活動のお知らせができると良いなと思っています。
東大むら塾 × 富津っ子コラボ始まります!
東大むら塾さんの広報活動に力を入れたいというタイミングもあり、富津っ子のネット活動の説明などもさせていただきうまく融合できないかと話し合った結果、なんと東大むら塾の広報担当メンバーに富津っ子内で記事を書いていただくことになりました!東大むら塾の富津での活動報告がメインになるかもしれませんが、直接記事を投稿していただく予定ですのでぜひお楽しみに!
美味しいピザを食べながら楽しいミーティングになりました。
東大むら塾のみなさん、同席の白狐カメラマン、ありがとうございました!