初めまして、東大むら塾3年の山崎(通称:ねっち)です。
桜舞う今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?
ちなみに私は自宅で映画三昧の日々を送っています。皆様もお体には十分気をつけてお過ごし下さいね。
さて、今回は富津っ子×東大むら塾コラボの記念すべき第一弾となります!
富津市で活動しているサークルである東大むら塾の理念から活動内容まで幅広く紹介していきたいと思います。今後も、東大むら塾の詳しい活動内容などなど随時投稿していくのでお見逃しなく!
Contents
東大むら塾とは?
東大むら塾の理念・目標
東大むら塾は、農業の力、そして地域おこしの力によって「むらの未来を変える」ことを目指し、主に富津市相川・梨沢地区で活動している学生サークルです。
農業をやっているサークルや、地域活性化をやっているサークルなら全国各地の様々な大学にあると思いますが、それを組み合わせて活動しているサークルは珍しいかと思います。
また「むらの未来を変える」とありますが、私たちが一方的に押し付けるような「地域おこし」では意味がありません。地域の住民の方々と共に話し合い連携しながら、地域の魅力を見つけ・創り出し・発信しています。
さらに東大むら塾は、「塾」と書いてあるように、地域を元気付けるだけでなく、構成メンバーがむら塾での活動を通じて様々なことを学べる場であれば良いと考えています。
むら塾の基本情報
東大むら塾は、2015年4月に創設され、今年で5年目となる比較的新しいサークルです。
私たちは、地域の方との繋がりをきっかけに、相川・梨沢地区の地域活性化のために地区に入りました。そこから相川・梨沢地区の休耕地を活用するため、地域の方から田畑をお借りして農業を始めたのです。
メンバーは、現在は新入生がまだ入会していないため、2・3年生中心で40人程います。
私たちは農学部に限らず様々な学部に所属しています。ちなみに私は法学部、むら塾の現代表は文学部の西洋史に所属しています。メンバーの多様性もむら塾の一つの特徴だと言えるでしょう。
むら塾の活動紹介
続いて、むら塾の活動内容の簡単な紹介を行っていきたいと思います。
富津市相川・梨沢地区での活動
富津市相川・梨沢への訪問は、むら塾の醍醐味ともいえる活動です。
むら塾生の中で予定の合うメンバー数名で主に週1回程度、相川・梨沢を訪れて、野菜や米の栽培や地区の方々との打ち合わせを行なっています。
私たちは地域の方に土地をお借りして季節に応じた無農薬野菜を育てています。作った野菜はメンバーで山分けしたり、ごはんmtgで使ったり、学園祭で販売したりしています。
また、東大むら塾は地域の方々のご協力の元、天日干しのコシヒカリも育てています。むらの魅力を発信するため、育てたお米を『てとて』と名付け、「相川ブランド」最初の一品目として販売しています。
ちなみに、「てとて」には地元の方々とむら塾生の「互いの手と手を合わせて生まれたお米」という意味が込められています!
さらに昨年度には「ハーブ開発プロジェクト」が開始し、「相川ブランド」第二品目の開発が始まりました!今後が楽しみですね。
これ以外にも、地域の祭礼や花火大会に参加し出店をしたり、夏に地域の小中高生を対象とした寺子屋を開催したりしています。
私達東大むら塾にとってこのようなイベントは、地域の文化や雰囲気を肌で感じ、地元の方々とお話をするとても貴重な機会であり、メンバーが相川・梨沢に愛着を持つきっかけにもなる大事なイベントです。
また、「むら塾だより」という相川・梨沢地区の方々に向けて、今後のイベントの連絡やこれまでの成果の報告など、東大むら塾の様々な活動を発信している広報紙も作成しています。
学園祭
東京大学で年に2度行われる学園祭(5月の五月祭と11月の駒場祭)では、「むら塾マルシェ」の店名で出店しています。
むら塾が栽培した農産物やお米のすくいどり、米粉を使った料理のほか、地元の農家さんから出荷していただいた野菜を販売しています。
2019年度の五月祭ではむら塾のブランド米「てとて」の米粉チヂミ・駒場祭では米粉パンケーキを販売し、大盛況でした!
ご飯ミーティング
東大むら塾では、週末の相川地区訪問だけでなく、月に一回程度、平日の授業後に集まってご飯ミーティングを開催しています。
食材の買い出しから調理までメンバーみんなで、わいわい楽しみながら行なっています!自分たちで育てたお米や野菜を食べることもあります。
グループの活動を共有するだけでなく、メンバー間の親睦を深める意味でも、とても大切なミーティングです。
福島県飯舘村での活動
私たち東大むら塾は、千葉県相川・梨沢地区以外にも福島県飯舘村など全国の地域でも活動を展開しています。それらの紹介をしていきたいと思います。
昨年から連携が始まった福島県飯舘村。
2011年の福島第一原発事故で一度は全村避難となりましたが、現在は元の人口の約1/6にあたる1000人ほどが帰村し、畜産や花卉栽培に従事しています。高冷地の豊かな自然と独自の「までい」(手間暇かけて、丁寧に)文化が息づく美しい村です。
東大むら塾は飯舘村で、「までい」なやり方にこだわった手作業での蕎麦栽培を地元の方々と行い、この蕎麦を用いた交流会を村の農業委員会さんと共催しました。
また、飯舘村に帰村して活動されている住民の方は現在どのような暮らしをされているのか、飯舘村の現状についてどのように思っているのかなどを肌で感じるため、ヒアリングをしました。
伺ったお話を自分たちの今後の活動に生かすのはもちろんのこと、現在はヒアリング内容の発信に取り組んでいます。
帰村された住民同士のつながりが希薄となっている、という現状を少しでも好転させるべく、どの地区の誰が現在どんな想いでどのような生活をしているのかをわかりやすくまとめた冊子を作成中です。
北海道栗山町での農業研修
2018年から夏の農業研修として訪れているのが北海道の栗山町です。
栗山町の主要産業は農業で、種イモの主要産地です。また、国蝶のオオムラサキが生息することでも有名です。
また、栗山町農業振興公社を中心に新規就農者に手厚い支援を行っています。そして、若手農家のコミュニティである4Hクラブも活発に活動していて、農業の担い手の高齢化が問題視される日本において、栗山町は非常にフレッシュな農家さんが多い自治体です!
むら塾は毎年9月に5日間ほど栗山町に滞在して、農業研修を行っています。具体的には、農家さんのもとで農作業を行ったり、農場を見学したりしました。
他にも新規就農者の方のお話を聞いたりJA見学を行ったりした後、最後にはお世話になった方々とBBQを楽しみ研修を終えました。
サークルネット
また、むら塾は全国の農業サークルで構成される「農業・農村を応援する大学サークルネット」に加盟しており、交流会等に参加しています。
先に述べたサークルネットには日本全国14の大学が加盟しており、農作業のお手伝いをするために年に数回交流会が行われます。石川県の棚田で稲刈り、沖縄県のサトウキビ畑でサトウキビの収穫の体験などをします。
農作業と旅行を一度に楽しめる貴重な機会であり、また他大学の農業サークルの活動を知ることで、 むら塾が相川地域のため何をできるのかの参考にすることもできます。
まとめ
東大むら塾は、富津市相川・梨沢地区への訪問を中心とした様々な活動を行なっています。
今年は、新型コロナウィルスの影響であまり現地に足を運べない分、オンラインでの広報など、新たな活動を行う予定です。富津っ子にも月に1、2回程投稿させていただきます。
より多くの方々に東大むら塾について知り興味を持っていただきたいです!これからもよろしくお願いします!