梅雨の晴れ間に久しぶりに外出取材することになり、少し前に開店の噂を聞いていたラーメン屋さんに行ってみることにしました。今回はサポートカメラマン 白狐氏と一緒です。
場所は鶴岡なんですが国道127号線の含富里 竹灯篭の夕べを開催している田んぼあたりから佐貫町駅方面に細い道を入っていくか、逆に佐貫町駅方面から新舞子海岸へ向かう途中の踏切手前から田圃道を通って行くかのどちらかになります。踏切手前の小さな案内標識で「木琴堂」の名前に気づいた方も多いのではと思います(住所、地図は記事最下部のスポットリンクからご確認ください)
切り通しの先にある秘境系ラーメン屋
地元の人間でもあまり通ったことのない道だと思いますが、佐貫町駅方面から田んぼ道を通ってお店の近くにくると険しい切り通しがありました。
この地域では珍しくはないのですが、こんなところにお店があるのか?と思ってしまいますね。
お店に入っていく道も切り通しになっています。周辺は竹林になっていてとても趣のある場所です。
お店は古民家を改装しているようで、実家に来たような安心感があります。
木琴堂は営業日が「木・金・土」だけにちなんでいるそうで、すばらしいネーミングセンスです。
店内写真は撮らなかったんですが、畳の和室にテーブル・椅子がセットされていて椅子に座って食べるスタイルです。2部屋分にそれぞれ2テーブルで4テーブル、外にも2テーブルありました。
アクリルボードで仕切られており、定期的に換気も行われていたので感染対策もバッチリでした。
やさしい竹岡式ラーメン
さて、メニューはというと
・木琴堂ラーメン 700円
・木琴堂ラーメン(大) 750円
・チャーシュー麺 900円
・Aセット(木琴堂ラーメン+ライス) 800円
・Bセット(木琴堂ラーメン+ミニチャーシュー丼) 950円
となっており、ラーメンにはトッピングの追加もできるようでした。
白狐氏注文のBセットが着丼。
オーソドックスな木琴堂ラーメンは玉ねぎ、チャーシュー、メンマ、玉子、ナルト、のり、青野菜(小松菜でしょうか?)となっており彩り鮮やかです。
こちらはミニチャーシュー丼。チャーシューが細かく切ってあるのは珍しいかも?
そして、管理人ヤガーが注文したチャーシュー麺。
こちらはチャーシューが増量されている代わりに、玉子、ナルト、青野菜は省略されているストロングスタイルですねw
そして、セットにも単品にも付いてきたデザートがまさかの甘夏!
このあたりで採れるものなのでしょうか?食後に口の中がさっぱりしてとても良い。
お店のこだわり
さて、肝心のお味の方ですが全く事前情報入れずに行ったのですが、富津の人が慣れ親しんだ紛うことなき「竹岡式ラーメン」でした。
他と違うかなと感じたのはとてもまろやかというか優しい味付けになっていて、醤油の独特のしょっぱさが軽減されているんです。また、薬味の玉ねぎも丁寧に辛味が抜かれているのかとても甘く感じて、スープに残った玉ねぎを一緒に口にいれると野菜スープのような旨味を感じました。
この味がどこからくるのか、卓上にあった『「木琴堂」が目指すもの』という文章を参照すると、
自産自消、地元由来のラーメン。
木琴堂がご提供するのは千葉県富津市竹岡を発祥とするラーメンです。醤油で煮込んだチャーシューとその煮汁が染み込んだ濃いめの醤油ダレ、乾麺、そして玉ねぎのみじん切りなどのトッピングが特徴です。
なるほど、やはりいわゆる竹岡式ラーメンと言われている作り方ですね。
木琴堂のラーメンは地元の食材がふんだん。醤油は天保五年創業の宮醤油店。海苔は千葉県富津産。水は古銭浅間神社の御神水(湧水)、付け合せの野菜も地元で採れたものです。
富津で採れた食材で作っているというのは嬉しい限り。
そして、宮醤油さんや古銭浅間神社の御神水などは本当にご近所なので、この場所ならではの味と言えそうです。
癖のないやさしいスープの味は、湧水によるところも大きいかもしれませんね。
お店の前の通りは手掘りの切り通しになっていて、庭先には田んぼが広がります。
田舎のお家に来た気分で、ゆっくりとおくつろぎいただければ幸いです。
店舗情報
完全予約制となっておりますので、かならずお電話で予約をしてください。
感染予防で人数のコントロールをしたいという意図のようですので、当日でも空きがあれば案内してもらえそうです。
住所: 富津市鶴岡901-2
営業時間: 11:00 ~ 15:00
営業日: 木・金・土
電話番号: 0439-27-0130