内房でお馴染みの国道127号を南下すると、上総湊の入り口に老舗のパン工場があります。
ご存じ、マスヤパン。今回は、普段潜入できないこちらのパン屋さんに特別の許可を頂いて、富津っ子取材団は潜入させて頂きました。
マスヤパンさんってどんなところ
こちらのパン屋さんは、主に給食用のパンや米飯製造を中心に、和菓子や洋菓子などまで製造しています。
なんと、学校給食に関しては、富津だけではなく、君津や木更津、北は袖ヶ浦まで南房総地域の22,000食を提供しているそうです。その他、老人福祉施設や寮などへも卸し愛されているとのこと。
本当に、房総地域を代表するパン屋さんですね!
株式会社マスヤ
小学校の社会科見学以来の見学
私ごとですが、実は、小学校4年生の社会科見学以来の工場見学。えーと、かれこれ○5年か~笑(正確に言うと年がばれますのでこの程度で。その時の好奇心はそのままですが~w) あの時は、帰りにあんぱん頂いて帰ったな♪駄菓子屋では、じゃんけんポンゲームが流行ってた頃か~笑 懐かしい記憶が蘇ります。
それでは、工場の内部へ
思い出に浸るのはこのくらいにして、
帯電式の白服へ着替えて、髪の毛対策もばっちり!それではGO!
工場の内部を案内していただきました(^^)
まずは、衛生チェック。
衣服についたちりを落として、酸性電解水でしっかりと手をあらいます。
こちらのパンは、お子さんやお年寄りに口にしていただくものだから特に気を使っているとのこと。熱心に衛生についての取り組みを説明され、そしてノロウイルス対策にもお手洗いや工場内の衛生に最善の注意を払っている様子が見学からも感じられるので安心ですね。
いよいよ、パン製造ラインへ
大きなかくはんきや発酵倉庫、そして歴史を感じさせるオーブン。
こちらは、学校給食用の小麦粉。現在の千葉県内の学校給食パンには10%の米粉が入っているそうですよ~。もっちりと美味しく仕上がり、国内食料自給率にも貢献です。
こちらは、菓子パン。チョコツイストにチョコクロワッサン。
もう、お腹がすいてきました♡
マスヤパンの専務さんにお話を少し伺って見ましたー
(どんなことに注意をして、製造していらっしゃいますか。)
やはり、食の安全ですね。学校給食としてお子さんに安心して召し上がって頂けるように、細心の注意をして製造しています。
(工場の営業時間はどのような感じですか)
工場は、朝4時から夜9時まで交代制で稼働しています(おー( ゚Д゚)早起きで超ながいー)
(どんな取り組みをされてますか)
学校給食も以前に比べると週に1回と限られています。生徒さんも少子化で減少しておりますので、販路を広げていくように試行錯誤しているところです。
(販路拡大にどんなことを考えていらっしゃいますか)
今までと違ったパンを製造することも努力していますが、パン製造の強みを生かした関連商品の開発も検討しています。こちらは、海苔を使ったラスク。地元の海苔を使って美味しいラスクができないか研究をしているところです。
(専務さんの好きな言葉ってありますか)
私は、「点滴穿石(てんてきせんせき):したたり落ちる水のしずくが固い石に穴を開けるがごとく、小さな力でも地道に努力を続ければ、大きなことが成し遂げられる」ということがが好きで、パン作りも地道にコツコツを心がけて、頑張っています。
最後に
皆さんは、給食パンにどのような思い出がありますか。
揚げパン、コッペパンに、ハンバーガー!?
学校を休んだお友達には、近所の子がパンを届けたなんてことも。なんだかいろいろな思い出も給食パンとともに蘇りますね。
富津市をはじめとする房総地域で育った方の多く方は、きっとこちらのパンを給食で頂いて大きくなっているのだと思います。記者は、改めてマスヤさんに感謝し、これからも安心なおいしいパンを房総地域の子供たちに届けてほしいと願うばかりです。
マスヤさんも、今後は地元の素材を使った新しい商品を開発するためコラボ先を募集しているそうですよ。より一層地域密着して行きたいと仰っていましたので楽しみですよね!
マスヤさん、どうも有り難うございました~
株式会社マスヤ
製菓・製パン工場: 富津市湊1071
写真撮影: 浅倉真一