こんにちは。
どうも始めまして。
先日、富津っ子で海の生き物を描いている学生ということで紹介されました山中絵里加です。
▼富津で水揚げされる魚をイラストにする女子大生アーティストの作品にハマる
簡単なプロフィール
現在は大学4年生で英語を勉強しています。
なぜこのようなイラストを描くようになったかというと以前の記事の通り、元々絵が好きなことが高じて身近であった生き物のイラストを描くようになり、個人的にパソコンのデザインソフトなどもを勉強をするようになったからです。
大体のイラストはまず鉛筆画を描きそれから色鉛筆で色付け、その後にスキャナーからパソコンに取り込み編集をしています。
イラストが海の魚であるのは実は祖父が漁師をしていて、小さい頃から獲ってきた魚を触ったり見ていたりしてたからです。
なので基本的に生き物は好きで、釣りもよく行くし、子供の頃は魚やザリガニを飼って何時間も見ていたり、昆虫を捕まえてきてカマキリのバッタの捕食の場面などを見ていたりしましたね。
今思うと恐怖ですが当時ポケモンがものすごく流行っていて(そのキャラクターは生き物をモチーフにしたものが多く)キャラクター達が強くなると進化をしたり戦ったりするんですね。
そのアニメの中におけるポケモンのバトルシーンや進化のシーンを現実世界に投影していた為、虫や魚が卵を産んだり、蛹から成虫になったり、捕食をしたり、そうゆうものにロマンを感じていたんです。
しかし生き物の観察が好きなこと、そもそも虫や魚など生き物自体好きなことって時々気持ちがられることもあります。まして「女の子が」と子供のころは特にからかわれたりします。笑
生き物をデザインする想い
でもよく見ると生き物の色彩や形ってすごく綺麗なんです。
私はそれらを保ちながら人がみて美しいデザインにすることをしてみたいです。そうして作り続ける生き物に対する嫌悪感を薄くしてみたいという高貴な野望があります。笑
なのであまりイラストはデフォルメはしたくありません。なるべくそのままの姿でデザインしてみたいです。
こうすることで、デザインされているのは生き物であった、それが富津市で水揚げされているものらしいという形で話の話題になっていきそこから市についての話題へとつながれば面白いのではないかと思っています。間接的な繋がりですが逆にミステリアスなやり方ではないかと。
漁師のプチエピソード
話はそれましたが「海の生き物イラスト日記」では海の生き物や漁師に関することを書いていきたいと思っているので
早速漁師である私の祖父が放った一言についてのプチエピソードを。
先日一緒に船に乗って海に出たのですが海の水平線の彼方に1つ物体が見えたんですね。
私はかろうじて
「あれ、船?」
とわかるくらいの大きさの船でした。
しかし祖父は
「〇〇の船だ、あの人は〇〇あたりの方の海まで取りに行った帰りだよ」
とその一隻の船について的確に指摘したのです。
まず私は船かどうかも分からなかったのに誰の船かまで目だけでわかるのかととても驚きました。(漁港に並んでいる船も全部同じに見える私です。)
実際どのくらいの距離離れていたのかはわかりませんが凄まじい視力を持っているのではないかと思いました。これが海上で仕事をする上で身につけるスキルかとしみじみ。
聞いてみると遠くで船から落ちた人も助けたことがあるそう。
やっぱり視力というのは広い海上、且つ陸上よりも少ない情報で仕事をする故、限られた情報を読み取るために重要な役割を果たしているのではないでしょうか。
実際に漁船を運転してみて
船から撮影した写真
少し船を運転させてもらったのですが(船舶免許は持っています)車の運転と違うのは何と言っても波ですね。
どの向きで流れているのかわからないとうまくまっすぐに進めません。例えば左に向かって波が流れているのなら、少し右に舵をとるといった感じで真っ直ぐ進むことができます。速度が遅ければ遅いほど波に影響されるのでより舵を真っ直ぐとることが重要になってきます。
車だったらハンドルを動かさないだけで真っ直ぐ進めるのに…と思いました。
また、舵がきくのも遅いです。
かなりハンドルを回したとしても数秒後に時差で少しずつ方向転換するという感じでした。なのでもし障害物が目の前に来て気づいたという場合はもう遅いですね。
なんだかとても運転が難しそうに感じますが、1つだけ簡単なことが…!
それは停止することです。
停止は車よりもすごく簡単だなあと感じました。
エンジンを中立にすれば多少進みますが車よりはすぐにとまります。車だとブレーキを踏んでもなかなかスピードが落ちないということがあります。
なので船の運転をする時、船の特性と海という自然の中で行われることなので漁師は周囲の状況と常に先を見越した判断が必要そうだと思いました。
海の生き物イラスト
タイトルにもあるように第一回目…!!
「海の生き物イラストコーナー」
今回の生き物は…!
花? いや、海の生き物です。
何かわかるでしょうか??
回転寿司屋さんのネタにもなっていて富津市でとれる貝類です。
では、さらに詳しいイラストを…
元々の姿は….
これは…とり貝です!
ご存知でしょうか??
※ちなみに上の画像3つは全て手書きを加工したものになります。
とり貝なのですが、富津市でも水揚げされる貝類の一種です。春〜夏にかけて獲れ、茹でたものの食感は、柔らかいのですがほどよくコリコリしているので食べやすく、わさび醤油につけて食べるととても美味しいです。
元々は3番目の画像のように貝殻の中に折りたたまれた形で身が入っています。
身の左側(曲がっている方)にナイフを入れて中のわたを抜き、広げると2番目のような形にになります。
実際に捌く作業をやったことがあるのですがまず殻を開くのにもコツがいり、なかなか開かず、身を開くのにもヌメヌメしていてなかなか刃が入りませんでした…。
6月くらいの旬の時期には捌いたものを、網戸のような台にズラーっとならべていくのでものすごい量を捌くことになります。祖母がよく高速で、本当に数秒で開いた形に捌いていました。その技術は何十年もの経験があったからできるということでした。
そして出荷するときは捌いて開いた状態のものをケースに互い違いに並べます。
その様子を見ている時、薄くてぴらぴらしているし花びらみたいだなと思ったので実際にお花にして(1番目の画像)描いてみました。
よく見ると色の褪せ具合も花びらみたいではないでしょうか?
ちなみに漁師さんたち、地元の人たちはとり貝を「とりげー」と呼んでいます。「とり貝」の「かい」の部分が省略された呼び方ですね。私は前までてっきり「トリゲー」という名前の貝なのだと思って食べていました。
今回自己紹介中心になりましたが、富津の海、生き物、漁師さんなどの豆知識やエピソードと共に、毎回海の生き物のイラストを記事に添えて楽しくしていきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします〜!