こんにちは、東大むら塾2年のたいきです。
みなさんお元気ですか?
僕は、最近暇すぎて料理をするようになったのですが、味付けが濃すぎると親には不評です。料理に限らず、今だからできることをもっと探していきたいと思います!
さて、今回はむら塾が育てたお米「てとて」についてご紹介します!
前々回や前回の記事でも少し触れたのですが、「てとて」が誕生した経緯や実際に作っている様子まで紹介していきたいと思います!!
Contents
てとての歴史
自然豊かな相川・梨沢にはたくさんの「美味しいもの」があります。
お米、レタス、パッションフルーツ、しいたけ、鮎・・・
地元のみなさんが経験やこだわりを活かし様々な農作物を育てているのに、そんな相川・梨沢の魅力を外に伝え切れていないのでは?と私たちは思いました。
そんな中、地域の魅力を全国に届け、もっとむらのことを知ってもらうために「相川ブランド」プロジェクトが2017年に開始しました。
全国の地域ブランドの調査など試行錯誤を重ねた結果、その最初の一品はむら塾と相川のみなさんで一緒に育てたお米に決まりました。
その名も、「てとて」。
この名前には「むら塾メンバーと地域の方々お互いの手と手を合わせて生まれたお米」という意味が込められています。
また、東大のデザインサークル「designning plus nine」の協力をいただきながら、てとてのデザインを作りました。
むら塾生が着ている「むら塾パーカー」にも「てとて」のデザインがプリントされています!
ちなみに最近は「てとて」ポーズというものも生まれました!
米栽培の様子
「てとて」は、こしひかりを手間暇かけて育て、天日干しして作ったむら塾のブランド米です。
ここでは、「てとて」が出来るまでの流れをみていきたいと思います!
田植え合宿
「てとて」を作る第一歩は田植えから始まります。
私達は、実際に相川地区で一束一束心を込めて手植えをします。
泥まみれになりながら、みんなで一列になって等間隔に苗を植えていきます。腰が痛くなり大変ですが、やり終えた時の達成感は格別です!
この田植え合宿は、ゴールデンウィークに新歓イベントとしてむら塾に興味のある新入生と一緒に田植えを行うのが恒例になっており、毎年大好評です!
田植えだけでなく地域の方もお呼びしてBBQをしたり、地域の名所をめぐるハイキングをしたりと、とても楽しい行事になっています。
草刈り
田植えをした後も何度か田んぼに出向いて、育ち具合のチェックや草刈りをします。
地道な作業ですが、美味しいお米を作るには必要不可欠です!
稲刈り合宿
毎年9月には、「てとて」の収穫を行います。
収穫といっても、もちろん稲を刈るだけで終わりではありません。いろいろな作業がありますが、その中でも特徴的なのが「おだかけ」です。
「おだかけ」とは、竹などを組んだところに刈り取った稲を束ねてかけ、天日で干す作業のことです。
おだかけでお米を自然乾燥させた天日干しのお米は機械干しのお米よりも甘く、冷めても美味しいのが特徴だそうです。
収穫の作業は、主にバインダー(稲を刈って束にする機械)を押す人、おだかけを組む人、おだかけに稲の束をかける人に分かれて進めます。
台風がよく来る時期なので、台風の様子を見ながらのスケジュール調整と、効率的な作業が肝になります。
脱穀・精米
脱穀や精米は基本的に工場での作業に任せていますが、たまに混じっている黒い斑点米を取り除く作業の一部を去年は自分たちで行いました。
黒いお米が混じってしまう原因はカメムシによる食害なのですが、なかなか対策は難しく綺麗なお米だけを残せるように頑張って選別作業をしました。
「てとて」の利用方法
苦労しながらもこだわって作った「てとて」は、色々な形でたくさんの方に楽しんでいただいています!
ふるさと納税
「東大生が育てた富津産【天日干しコシヒカリ】」として富津市のふるさと納税に選んでいただいています。
全国の方にむら塾が地域の方々と作った「てとて」と、地域の魅力を届けたいという思いが具現化された取り組みになっています。
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/12226/4518655
また、ふるさとチョイス大感謝祭という日本最大のふるさと納税イベントにむら塾も参加させていただき、「てとて」のすくいどり企画を行いました!
学園祭での販売
東京大学の学園祭である「五月祭」と「駒場祭」にむら塾も出店し、お米のすくいどり企画を行っています。
また、「てとて」の米粉を使ってパンケーキやチヂミの販売もしており、たくさんの方に楽しんでいただいています!
次回の学園祭に向けて、絶賛米粉を使った新たなレシピを研究中です!
クラウドファンディングの返礼品
昨年度、東大むら塾はクラウドファンディングに挑戦しました!
クラウドファンディングでご支援いただいたお金は「むらおこしコンテストinふっつ 2020」の運営費用に充てさせていただきました。
そこで支援をしてくださった方にお礼として「てとて」をお送りしました。
感謝の気持ちが「てとて」と一緒に届いているといいなと思います!
今後の稲作について
新型コロナウイルスの流行により田んぼに通えず作業ができないため、今年度に限り稲作を中止することにしました。来年度からは今までと同様米栽培をしていく予定です!
地元のこだわりを大切にし、地域の方の「手」をお借りしながら自分たちの「手」でこれからもお米づくりを頑張っていきたいと思います。