8月29日(金)に富津市から報告された中期収支見込みの資料および記者会見の内容から、富津市が「破綻寸前」「破綻の恐れ」などとテレビ・新聞などに報道されました。この報道により、多くの富津市民・富津に関係のある方々が不安に思われていることと思います。まず、初めに気をつけなければいけないことは今現在富津市は破綻していないこと。このまま何も対策を打たずにおくと来期の財政状況は赤字になり、5年後に財政破綻の可能性があるということです。
市からの発表が財政破綻の可能性があるということだけで、具体的な再生へのメッセージが感じられなかったことで、すでに破綻が確実になってしまったような報道になってしまったように思います。中期収支見込み発表時のお知らせをみると通常の作成時期よりも3ヶ月早く作成したようですが、財政状況がいよいよ切迫し急いで公表したということでしょうか・・・。いずれにせよ、このネガティブなイメージの拡散が風評被害に広がってしまっているようで大変遺憾に思います。
富津っ子ではあえてタイトルに「財政破綻していない!」と書かせていただきました。もちろん実際は財政破綻しないという楽観的な意見ではありません。これは、富津のことが好きで富津の魅力をもっと広めたい・富津をもっと良くしたいというポジティブな運営ポリシーに従ったものです。まだ破綻していないなら現状の問題点はどこなのか?再生するために何ができるのか?ポジティブに考え行動すべきではないでしょうか?
富津っ子管理人も政治に詳しいわけではありません。ただ、現状をあまり把握していない・興味関心がない市民の方がいるのであればそういった方に危機感をもっていただき、もっと富津を住みやすくするためにできることがあるのでは?という情報を提供していきたいと思います。
中期収支見込みの概要
2014年8月29日
中期収支見込み | 富津市
→H26年度収支見込み (ファイル名:3-6-7-1H26.pdf サイズ:170.61 KB)
→H26収支見込みのポイント (ファイル名:3-6-7-2H26.pdf サイズ:349.15 KB)
- H27からH31までの5年間の財源不足額28億円
- H26末の財政調整基金残高はわずか1億5千万円
- 実質赤字比率は、H29に早期健全化基準を超え、H30には財政再生基準(北海道夕張市)を超える見込み
2014年8月29日
経営改革 | 富津市
→経営改革の取組み概要 (サイズ:115.72 KB)
問題点
- 恒常的に高い比率を占める人件費、社会保障費
- 硬直化した財政構造→税収の落ち込み
- 従前の財政収支改善策や予算査定を中心とした歳出削減などでは克服困難
- 慣例主義・横並び主義・先送り体質などを猛省
持続可能な行政経営に転換
- 将来に向けての財政基準の作成及び実行
- 公共施設の見直し
- 聖域なき事務事業の抜本的な見直し
- 税収の確保
- 職員数の削減
- 公共責任範囲の見直し
- 受益者負担の見直し
- 民間活力の活用 など
みなさんも、これらの資料をご覧になっていたでしょうか?
「政治に詳しくないから分からない」内容でしょうか?
新聞・テレビの報道
8月29日の記者会見後に朝日新聞や千葉日報新聞などで紙面に掲載されました。
また、WEBで確認できる報道については下記の通りまとめております。
2014年09月4日 19:43
5年で財源不足28億円 貯金底突き「破綻寸前」 経営改革に着手へ 富津市 | ちばとぴ ちばの耳より情報満載 千葉日報ウェブ
▼毎日新聞への掲載からYahoo!ニュースに掲載され大きく世間の注目をあび、テレビのニュースにも多数とりあげられることになりました。
2014年09月21日 13時47分
自治体破綻:富津市が18年度に破綻の恐れ 千葉 – 毎日新聞
2014年09月21日 13時47分
<自治体破綻>富津市が18年度に破綻の恐れ 千葉 (毎日新聞) – Yahoo!ニュース
2014/09/22
09月23日 14時05分
富津市財政悪化深刻立て直しへ – NHK 首都圏 NEWS WEB
2014年9月27日
東京新聞:「破たん寸前状態」富津市財政 来年度以降、収支赤字見込み:千葉(TOKYO Web)
▼報道の過熱を受け、市がコメントを発表したのは9月26日でした。
2014年9月26日 10時37分
テレビ・新聞などの報道について | 富津市
財政破綻して財政再生団体になるというのはどういうことか。夕張市との比較について
財政破綻というと、2007年に日本で唯一「財政再生団体」となった夕張市を引き合いにだされることが多いです。そんな夕張市を立て直そうと市長になった就任当時30歳だった鈴木直道さんのインタビュー記事が参考になります。
参考: 「財政破綻」は実際にどういうことなのか :日本経済新聞
ゴミの収集が有料になったり、税金が上乗せされるなど住民負担が増えるのに加え、公共施設の利用料金があがったり学校が統廃合されるなどサービスも定価するでしょう。夕張市は「全国で最高の負担、最低の行政サービス」と呼ばれるようになってしまったそうです。また、財政再生団体になると自由に地方債を発行することができず国からの承認が必要になります。つまり、実質国の管理下に入るわけです。
企業や個人の自己破産のように、自治体も破綻してしまって一からやり直したらどうか?という意見もあるかもしれません。ただ、「財政再生団体」になって発生する制限や、今回の報道で分かるような風評被害も合わせるとかなり厳しい道程であると言えます。問題が分かってすぐに、改善に向かうべきじゃないでしょうか。
また、夕張市の破綻は15年にもわたる粉飾決算が明るみにでて一気に破綻に向かってしまいました。そういう意味で富津市は夕張市と同じ状況ではなく、決算内容の分析で問題を把握することができるのではないでしょうか?
再生のために必要なこととは?ご意見お寄せください!
前述の通り、財政破綻してしまうと税金が上がるなど住民負担が大きくなります。もちろん、再生のために負担や切り詰めのためのサービス低下を受け入れざるを得ないでしょう。ただ、今までうまくお金を使ってこないで財政状況を悪化させてしまった行政に、何も考えずに更にお金を払うのが再生への道でしょうか?重要なのはどうやって再生させるかという計画内容そのものです。そもそも余計なお金を使わなければこんな状況にななっていないのではないでしょうか?
今まで積み重ねされてきた市政の検証と、10月から検討されるという再生計画について市民自身がしっかり理解し・監視していくべきだと思います。
富津っ子でもこの問題について、みなさんに分かりやすくお知らせできるようにしたいと思います。そこで、みなさんにお願いですが、市から公表されている資料などを分析し解説していただける方がいらっしゃいましたら是非ご協力いただければと思います。また、専門的な知識がなくとも身近な事例で無駄だと思われる事業などについてご存知の方がいらっしゃいましたらご意見お寄せください。
この記事へのコメントやメールアドレス futtsu.co@gmail.com までご連絡いただければと思います。
【注意】富津っ子では財政悪化への責任追及などは行いません。一介のブログメディアである富津っ子はその役割ではないと考えております。具体的な問題点の指摘、改善点の提案などがなく特定の人物・団体の批判のみの投稿は非表示とさせていただきますので、予めご了承ください。
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人口減少地図:日本経済新聞
日本経済新聞のサイトで「人口減少地図」がエリアごとに見られるページがありました。キャプチャーは「2014年若年女性の人口増減」の図で、赤色(50%減少)以上が「消滅可能性都市」として試算されており全国で896もの自治体が含まれるようです。少子高齢化・社会保障費の増加などは富津市だけの問題ではありませんね・・・。
富津市の財政について~
富津にある ふれあい公園、みなと公園等 管轄している公共団体の無駄使いがすごい! 公園には平日ほとんど誰も来園しないのに 管理人が4~5名いる。ふれあい公園などは 来園者の車より 管理人の車の方が断然多い!富津みなと公園の管理人は朝 トイレ掃除を三人でして あとは夕方まで事務所でテレビを見ている。以前は 麻雀をしていた。これは注意をしたので 今はしてるかどうか不明。とにかく無駄使いが多い公園管理費!
あと 富津市役所には、地元の堕落した体制がそのまま受け継いでいて、口利きで就職する人が多い。『うちのも入れてくれよ…、仕事世話しろよ…』みたいな感じで、次から次へと就職させ 今では人があふれて する仕事がないくらい。毎日何もせず、だらだらしてます。監査が来る時だけ、気合い入れて仕事をしている振りをしている。何もしなくても誰も文句は言わず。給料もしっかりもらっていく。一度来てみればわかる。すごいよ!富津の公園!誰もいないのに管理人はいっぱいいるから(笑)
富津市役所・下請け…みんな地元の知った顔。仕事はありません。でも国から給料をいただいてます。これが財政破綻の真実です。
28年8月ぐらいで破綻。
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