富津っ子

千葉県富津市の魅力を再発見・WEBの力で便利に楽しく!

学ぶ

新舞子海岸のすぐ近く。高増暁子さんと芸術の森(富津市亀田)

投稿日:2013年12月11日 更新日:

2013-12-11_takamasu_akiko_00

富津市の情報発信を始めて1年半以上経っていますが、こういう活動をしているとふと忘れかけていた遠い昔の記憶と交わることがあります。先日、日本画家の高増暁子さんを佐貫にある芸術の森まで訪ねたところ、ここは私がまだ小さかったころに「森の劇場」が行われていたところだと思いだしました。

「森の劇場」は森の中に舞台が設置され日が落ちた暗がりの中に松明を灯して演劇が行われるという、とてもユニークで雰囲気のある催しでした。母に連れられて何度か観劇したはずですが、この松明の灯りで照らされた森の中のシーンが強烈に脳裏に残っています。恐らく小学生くらいだったのだと思いますが、同級生の悪友と劇中に構わずそこら中を走り回っていたような気がします(笑)

2013-12-11_takamasu_akiko_01
森の中に急に現れる無機質なオブジェ

2013-12-11_takamasu_akiko_02
こちらはちょうど「森の劇場」の舞台があったあたり。かつて舞台美術をされていたという高増さんの旦那様の作品で懐かしいエリマキトカゲを模したもの。

2013-12-11_takamasu_akiko_03

2013-12-11_takamasu_akiko_04

変わらない森の雰囲気はもう30年近く前かもしれない記憶を呼び起こします。

2013-12-11_takamasu_akiko_05
森の中にある、高増さんの私設ギャラリーへ

2013-12-11_takamasu_akiko_06
珪藻土の白壁とテラコッタの床は調湿効果があり、大切な作品の管理に重要な役割を果たします。中に入ったとたんにとても心地よい空気が流れています。

2013-12-11_takamasu_akiko_07
やわらかな色合いが特徴の高増さんの作品が並びます。

2013-12-11_takamasu_akiko_08
昨年の日展に出展された「里の阿弥陀堂」という作品。高増さんは日展の会員になられるほどの腕前なのです。
この絵は写真ではわかりづらいかもしれませんがかなり大きなサイズで迫力があります。
とはいえ、高増さんのやわらかなタッチで描かれる作品は圧迫感はなく、まさにその風景の中に溶け込んだような錯覚を覚えます。

2013-12-07_高増暁子_絵はがき
昨年と今年の日展作品の絵葉書をいただきました。
どちらも、この森の近くの風景だということで、実はここにくるまでの細く入り組んだ道のりを辿ってくることも作品を楽しむための準備だったのかもしれません。素敵な絵ハガキなんですが、実物はもっともっと素晴らしいです。岩を砕いて作られた塗料を使うとのことで近くでみると破片なのかキラキラ光っていたりするんです。この質感は目の前で見ないと分からない。

2013-12-11_takamasu_akiko_09
こちらは、ギャラリーにあった大きな椅子!
高増さんは「王様の椅子」と呼んでいましたが、ここに座るとなぜか偉くなった気分になれます(笑)

2013-12-11_takamasu_akiko_10
母屋にお邪魔して、これまた素敵な土間スペースでお茶をいただきました。
なんと、近々息子さんがこの森の中にカフェを開くのだとか!
焼き菓子も素朴ながらとても美味しく、レモングラスにステビアの入った甘酸っぱいお茶も絶品でした。

2013-12-11_takamasu_akiko_11
こちらが、カフェになる予定の場所。
着工が遅れているそうですが、デッキのスペースを広く取ったレイアウトだそうでこれまた気持ちのよい場所になりそうです。

2013-12-11_takamasu_akiko_12

芸術の「森」ではありますが、歩いてすぐ海に出ます。
実は、子供のころ訪れた時は夜で暗かったこともあり、道が入り組んでいることも合わさって山の奥深くにきたんだと勘違いしていました。こんなに海の近くだったなんて。

ちょうど夕日が綺麗な時間にあたり、心があらわれるような夕景を拝むことができました。

物腰柔らかく包容力のある話し方をされる高増さんから、今回はお会いできなかった息子さんともども富津を盛り上げていってほしいと励ましの言葉をいただき、心新たにする管理人でした。また、この森を訪れてパワーをもらいたいと思います!


大きな地図で見る

スポット情報Cafe GROVE

〒293-0057 千葉県富津市亀田1237
0439-66-0936

-学ぶ
-, , ,


  1. […] ※芸術の森や、森の劇場についてはこちらの記事を参照 新舞子海岸のすぐ近く。高増暁子さんと芸術の森(富津市亀田) […]

comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

富津フンチ愛好会による「フンチ取り教室」ボーイスカウトの子どもたちと一緒に

4月26日(日)に地元ボーイスカウト(富津第1団)の活動の一環で、富津公園にフンチを捕まえに行くと聞いたので同行させていただきました。 フンチとは正式名称:ネコハエトリという体長10mmほどの小さなク …

「湊川源流・松節を歩こう!」松節Reborn発足キックオフイベント参加レポート

ゴールデンウィークの最終日に、富津市豊岡の山奥にある松節地区を歩くイベントがあり、お誘いいただいたので参加してきました。管理人としてはこのエリアにある「亀ヶ淵」と呼ばれる滝の話を以前から聞いたことがあ …

さんかくと水「サンドブラストでガラスに模様を彫ろう」体験レポート

先日、下記の記事でアトリエ「さんかくと水」さんの夏休みワークショップ企画をお知らせしました。 ガラス工房「アトリエさんかくと水」で夏のイベント開催! 管理人Yが子どもたちを連れて最終回の「サンドブ …

富津市おもてなしキャラクター「ふっつん」の歌?

以前富津っ子で紹介して大変話題になった富津弁のロックンロール「富津んロール!」の作者高澤俊作さんが、今度はなんと富津市おもてなしキャラクター「ふっつん」の歌を作ったようです(非公式です…念のため)。音 …

まさかこんな場所に!?陶芸教室とギャラリーの「enfab」(富津市二間塚)

大好きな地域情報サイトかずさ暮らしで紹介されているのを読んで初めて存在を知ったenfabさん。二間塚の住所だと住宅が並ぶエリアですがこんなお店があるとは知らず驚きました。 というわけで、少し前の話にな …

ふっつ時計

サイト内検索

広告募集
富津っ子Tシャツ好評販売中

たび旅富津 富津市観光協会の総合情報サイト

富津写真愛好家協会