2019年9月9日未明に上陸した台風15号、また10月12日に上陸した台風19号などの影響で、大きな被害を受けた千葉県。とりわけ、南側の被害が多く、富津市内でも金谷などが大きな被害を受けました。
建物への被害はもちろん、倒木やがけ崩れなどの被害も過去類をみない規模でした。
富津市の中でも有数の観光資源をほこる金谷でも鋸山で多くの倒木があり、登山道が通れなくなるなどの影響があり、観光業に大ダメージを与えました。金谷の有志を中心に金谷・鋸山の復興を進めようと立ち上がった鋸山復興プロジェクトの一貫でクラウドファンディングの募集が行われ、12月10日見事目標金額の300万円を突破したというタイミングで、お話を伺うことができました。
度重なる台風で甚大な被害を受けた鋸山、復活に向けた挑戦!(鈴木裕士(金谷ストーンコミュニティー代表) 2019/11/08 公開) – クラウドファンディング READYFOR (レディーフォー)
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富津市内でも被害の大きかった金谷地区
富津っ子でも台風の襲来直後からお知らせしていましたが、金谷地区は富津市の中でも停電・断水の影響が長引いた地区です。海に面して風の通り道になっている場所は特に被害がひどく、ニュースなどでも取り上げられたcafe edomonsさんの合掌造りの屋根が飛んでしまった映像などはとてもショッキングなものでした。
鋸山復興プロジェクトの星野さんにお話を伺うと、情報もなかなか入らず「もうすぐ停電復旧する」という情報があっても、実際はもっと時間がかかったりと気力も体力もすり減らされる毎日だったとか。大変な生活ではあったが地域の方々や、外からも金谷を気にして手伝いに来てくださる方などが多くあり、こういった方々のためにも復興に向けた動きをしていかなければとクラウドファンディングを開始したそうです。
3本ある登山道の内、2本の復旧を目指した支援募集
クラウドファンディングは3つある登山道の内、2本の復旧のための資金集めで開始されました。
ふれあいの道
着工:11月(予定)
竣工:12月初旬(予定)
開通予定日:12月15日頃(予定)
車力道
着工:2月(予定)
竣工:3月末(予定)
開通予定日:4月初旬頃(予定)
安兵衛井戸と沢コース
着工:未定
竣工:未定
開通予定日:未定via: 度重なる台風で甚大な被害を受けた鋸山、復活に向けた挑戦!(鈴木裕士(金谷ストーンコミュニティー代表) 2019/11/08 公開) – クラウドファンディング READYFOR (レディーフォー)
大口の支援などもあり、12月10日に無事当初目標の300万円を突破しました。
まずは、おめでとうございます!(ファンディングは一旦成功になっているので募集資金の支払いは行われる)
そして、今回お話を聞いてみるとこれはまだ復興への入り口にすぎず、設定されたネクストゴールについても非常に重要な募集となります。
ネクストゴールは3本目の沢コース(安兵衛井戸)の復旧のため
多くのボランティアや地元の方のがんばりで、登山道の整備も急ピッチで進んでいるそうです。12月15日頃開通予定だったふれあいの道の整備も順調で、近日正式に開通が発表される見込みだとか。車力道についても徐々に復旧が進んでおり、もしかしたら予定より前倒せるかもしれないとのこと。
写真は2019年11月7日撮影の車力道。こういった大きな倒木を少しずつ取り除く作業・・・。本当に大変です。
そして、3本目の登山道「沢コース(安兵衛井戸)」は特に登山上級者に人気のコースだそうで(管理人もこのコースだけは未踏です)、さらに被害が大きく復旧の見込みが立っていないエリアだとか。
※写真は全て鋸山復興プロジェクトよりご提供いただきました。
上記写真が沢コースの近況(2019年12月2日撮影)ですが、倒木や土砂崩れ等でかなりひどい状況だということが分かります。正直どこから手を付ければいいのか・・・。
募集金額との兼ね合いで300万円という設定だったのだと思いますが、鋸山復旧には「沢コース(安兵衛井戸)」を含む未復旧のエリアへの対応費用の含まれるため、現状で十分ということはまったく無いと思います。ぜひ、12月26日の支援期限までこのクラウドファンディングを拡散していただき、さらなる支援に発展すればと思います。
金谷に、富津に来てくださるのも大きな支援です!
お話を聞いていると、やはり風評被害もあってか観光業へのダメージは大きく、例年を大きく下回る状況だといいます。
鋸山の被害ばかりを書いてしまうと勘違いされそうですが、鋸山ロープウェーは稼働しているため地獄のぞきなど鋸山の観光エリアにはアクセスできますし、ザ・フィッシュや美術館なども営業しています。もちろん東京湾フェリーも被災後すぐに復旧して重要な交通拠点になっていました。
#房総応援撮影会でも再三アピールさせていただきましたが、すでに復旧している場所・施設を訪れていただくこともとても良い被災地支援となります。登山道などの一部のエリアを除けば通常営業しているところがほとんどとも言えるかもしれません。ぜひこの機会に房総に訪れていただければと思います。
度重なる台風で甚大な被害を受けた鋸山、復活に向けた挑戦!(鈴木裕士(金谷ストーンコミュニティー代表) 2019/11/08 公開) – クラウドファンディング READYFOR (レディーフォー)
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