12月16日に投開票された衆議院議員総選挙は、自由民主党の圧勝という形で幕を閉じました。保守王国と呼ばれる南房総地区・千葉12区の結果はどうだったのか少し数字をまとめてみました。
各市のHPでも投開票結果が掲載されていますが、千葉県選挙管理委員会の啓蒙サイトにまとまっていましたので、そちらの資料からまとめる形で集計しました。
・衆議院議員選挙投開票速報
【千葉12区 小選挙区選挙 開票結果】
小選挙区は全市区町村で60%以上の票を獲得した自由民主党 浜田氏の圧勝に終わりましたが、各市で少なからず得票割合に特徴がみられますね。
- 浜田氏は南房総市・鋸南町で特に優勢。鴨川市・袖ヶ浦市では割合が低い。
- ちゅうご市は地元富津市と鴨川で支持が多く、南房総市・鋸南町で低い。
- 米本氏は地元袖ヶ浦市で約10%票を獲得。
高齢者が多く保守的な地域を浜田氏がガッチリと抑え、ちゅうご氏と米本氏は地元を中心に票を集めるも遠く及ばずといった形でしょうか。
投票率についても見てみます。前回の民主党大勝だった衆議院議員総選挙では69.28%と小選挙区比例代表並立制を導入した1996年以降では過去最高でしたが、今回は59.32と10ポイントも落としており、悲壮感の漂う結果になりました。
- 千葉12区全体では58.97%と前回から-7.95%の減少。
- 鋸南町は66.96%と千葉県内2位の投票率の高さ。
- 千葉12区で最も有権者の多い木更津市が、56.94%と最も低い数字。
- 上総4市の中では富津市が最も高く、61.67%(県内15位)
若者の選挙離れが叫ばれているため、投票率の高い市区町村は高齢化が進んでいると言い換えられるかもしれません。
【千葉12区 比例代表選挙 開票結果】
続きまして、比例代表の開票結果もグラフにまとめてみました。ここでも自由民主党が30%以上の得票を集め1位ですが、総議席数に締める自民党の圧倒的な割合ほどは開きがない印象です。
- 第3極と注目された日本維新の会が17.8%を獲得し、2位に躍進
- 民主党は第2党にもなれず4位に後退
- 3位には14.9%で公明党が保守層を堅守
- ちゅうご氏の日本未来の党は富津市・鴨川市で票を集めるも、維新に票を取られた形
自由民主党・公明党が大きな割合を占めるあたりは保守王国と呼ばれる所以でしょうか。そんな中、小選挙区候補もいない日本維新の会がこれだけ票を集めたのは特筆に値します。
比例代表の投票率は小選挙区とほぼ同じだっため割愛します。
まとめ
グラフでみると改めて勢力図が明確に分かるような気がしますが、如何だったでしょうか?3年3ヶ月ぶりの自公政権はどうなっていくのでしょうか。